スコットランド全国医療関連感染有病率調査の結果★★

2008.05.30

Results from the Scottish National HAI Prevalence Survey


J. Reilly*, S. Stewart, G.A. Allardice, A. Noone, C. Robertson, A. Walker, S. Coubrough
*Health Protection Scotland, UK
Journal of Hospital Infection (2008) 69, 62-68
2005年10月から2006年10月の1年間にわたり、スコットランドで全国的な点有病率調査を実施した。医療関連感染有病率は、急性期ケア病院で9.5%、非急性期ケア病院で7.3%であった。急性期ケア病院で入院患者の医療関連感染有病率が高かった診療科は、高齢者ケア科(11.9%)、外科(11.2%)、内科(9.6%)、整形外科(9.2%)であった。有病率が最も低かったのは産科(0.9%)であった。急性期ケア病院の入院患者で多かった医療関連感染の種類は、尿路感染症(全医療関連感染中17.9%)、手術部位感染症(15.9%)、消化管感染症(15.4%)であった。非急性期ケア病院では、内科(11.4%)と高齢者ケア科(7.8%)の2科を併せると入院患者の10例に1例(内科11.4%、高齢者ケア科7.8%)、精神科では入院患者の20例に1例(5.0%)に医療関連感染を認めた。非急性期ケア病院の患者では、尿路感染症の頻度が高く(全医療関連感染中28.1%)、皮膚・軟部組織感染症(全医療関連感染中26.8%)も同等であった。非急性期ケア病院のすべての入院患者の4%が、この2種類の医療関連感染のいずれかに感染していた。今回の調査はスコットランドでは初の試みであり、国レベルの医療関連感染の負荷を明らかにするものである。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
医療政策の立案も含めて、医療関連感染症の疫学に極めて重要なデータである。

同カテゴリの記事

2014.01.30

In vivo comparative efficacy of three surgical hand preparation agents in reducing bacterial count

2007.08.31

Standardization of needlestick injury and evaluation of a novel virus-inhibiting protective glove

2011.07.30

Environmental and clinical epidemiology of Aspergillus terreus: data from a prospective surveillance study

2017.04.30

Acquisition and retention of Clostridium difficile by Musca domestica larvae and pupae during metamorphosis

2011.12.31

Nosocomial acute-onset postoperative endophthalmitis at a university teaching hospital in China

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ