介護施設におけるペニシリン非感受性肺炎球菌感染症のクラスターの調査と管理★

2008.09.30

Investigation and control of a cluster of penicillin non-susceptible Streptococcus pneumoniae infections in a care home


W.J. Olver*, J. Cavanagh, M. Quinn, M. Diggle, G.F.S. Edwards
*Ninewells Hospital and Medical School, UK
Journal of Hospital Infection (2008) 70, 80-83
高齢者介護施設の入居者2名が肺炎のために1か月間入院して、両名ともにペニシリン非感受性肺炎球菌菌血症で死亡した。この介護施設のすべての入居者および職員に対して、鼻咽頭スワブによるペニシリン非感受性肺炎球菌のスクリーニング検査を実施したところ、入居者1名と職員1名が無症候性保菌者であると判明した。保菌者にはリファンピシンを経口投与した。全4株はいずれも血清型14であり、複数部位配列タイピング(MLST)法により、スコットランドで未検出のST2652であることが示された。介護施設の入居者の調査から、肺炎球菌ワクチンの接種率が低いことが明らかになった(63%)。この結果は、一般集団の65歳以上の高齢者の接種率と同等であり、改善が必要である。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
ワクチンで予防できる疾患はワクチンで予防するべきである。成人では肺炎球菌多糖体23価ワクチン(PPV-23)、小児では肺炎球菌結合型7価ワクチン(PCV-7)が利用される。ワクチンによる予防は耐性菌に対しても有効であり、市中においてもペニシリン非感受性肺炎球菌が多いわが国では、肺炎球菌ワクチンの意義はさらに大きい。

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