皮膚消毒薬塗布時および塗布後に有効な SARS-CoV-2 汚染除去

2021.05.30

SARS-CoV-2 decontamination of skin with disinfectants active during and after application

 

R.K. Campos*, D. Mirchandani, G. Rafael, N. Saada, R. McMahon, S.C. Weaver

*University of Texas Medical Branch, USA

 

Journal of Hospital Infection (2021) 111, 35-39

 

 

背景

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、医療従事者に重症急性呼吸器症候群コロナウイルス‐2(SARS-CoV-2)の高レベル曝露をもたらしている。手指汚染除去は、感染リスク低減のために推奨される行動の 1 つである。

 

目的

BIAKŌS 皮膚・創傷用抗菌洗浄剤(AWC)と AWC2 の 2 種類の消毒薬(Sanara MedTech社、Fort Worth、TX、米国)が、SARS-CoV-2 を不活化できるか否かを明らかにするために、このウイルスに接触前または接触後にコーティング適用する方法で試験を実施した。

 

方法

液体および乾燥形状の AWC と AWC2 が、プラスチック表面とブタ表皮上の SARS-CoV-2 を不活化する能力を試験した。

 

結果

AWC と AWC2 は、液体形状での塗布時と乾燥形状での塗布 4 時間後に、SARS-CoV-2 感染力価の低下に有効であった。皮膚上のウイルスは、AWC 適用後に最大 2 log10 倍、AWC2 適用後に最大 3.5 log10 倍減少した

 

結論

AWC および AWC2 の皮膚への塗布は、SARS-CoV-2 濃度と感染リスクを低減させる。

 

サマリー原文(英語)はこちら

 

監訳者コメント

特定の手指衛生製品(手指洗浄剤と手指消毒薬の 2 製品)の SARS-CoV-2 消毒効果を評価した論文である。本来 SARS-CoV-2 は脂質の膜を持つウイルスであり、多くの界面活性剤やエタノール系消毒薬が有効である。

 

 

同カテゴリの記事

2019.10.15

Community prevalence of carbapenemase-producing organisms in East London

2014.12.31

Nanomedicines for antimicrobial interventions

2013.03.30

Meticillin-resistant Staphylococcus aureus in elderly residents of care homes: colonization rates and molecular epidemiology

2010.09.30

Yeast contamination of kidney, liver and cardiac preservation solutions before graft: need for standardisation of microbial evaluation

2012.09.30

Prevalence of high-level mupirocin resistance among meticillin-resistant Staphylococcus aureus isolates in a tertiary care hospital in Singapore

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ