モバイル機器を正しく消毒する方法 – 英国GAMA Healthcare R&D からのブログ
2021 .07 .09
英国GAMA Healthcare R&D からのブログ
2021年4月21日投稿の記事
研究/RESEARCH
今回は、モバイル機器の汚染に関するエビデンスと、モバイル機器を洗浄・消毒するための優れたソリューションである消毒用ワイプについて、特に臨床環境や患者ケアの後に使用する場合のご紹介です。
もし皆さんが私たちと同じようなら、モバイル機器(携帯電話、タブレット、スマートウォッチなど)は、基本的にあなたの手の延長線上にあります。それを常に身につけているため、日々、さまざまな微生物と接触することになります。もしあなたが病院やその他医療施設で働く医療従事者であれば、あなたのモバイル機器は潜在的な病原体に汚染される可能性があります。
さまざまな研究により、モバイル機器が医療関連感染の原因となる病原体に汚染される可能性があることが示されています。
今から約20年前、携帯電話がまだ普及していなかった頃、病院で携帯電話が病原菌に汚染されたという報告がなされました。現在でも、モバイル機器が汚染されやすいことを示す重要な証拠があります。
また、医療従事者は携帯電話の潜在的なリスクを認識している一方で、定期的に携帯電話を洗浄・消毒することに苦労しているという調査結果もあります。結局のところ、モバイル機器は臨床現場では可能な限り使用すべきではありません。しかしながら、今や携帯電話は、忙しい病院内での最適なコミュニケーション手段として認識されており、患者のケアには欠かせないものとなっています。それゆえ、携帯電話の効果的な洗浄・消毒方法が必要なのです。
携帯電話をバケツの中の漂白剤に浸すようなことはしたくありませんが、それではどのような製品を使うのがベストなのでしょうか?携帯電話には微生物だけでなく有機物も付着している可能性があるので、洗浄と消毒の両方の機能を持つ製品が理想的です。
そのゆえ、洗浄剤と消毒剤を組み合わせたワイプがベストな選択だと考えます。実際、アップル社は最近、自社製品に消毒剤入りのワイプを使用することを推奨しています。携帯電話を洗浄する際には、消毒剤のみ(アルコールジェルなど、それは携帯電話に残留することが多いこと、ならびに有機物を取り除くことができないから)、ペーパータオル、石鹸、その他の化学薬品は使用しないでください。また、お酢は絶対に使わないでください!
モバイル機器の洗浄・消毒のポイントとなるタイミングは:
・目に見えて汚れてきたとき。
・臨床現場で働いている場合に、患者ケアで使用した後。
・臨床現場でのシフト勤務終了時。
まず、オールインワンワイプ(洗浄と消毒の両方ができる)を手に取り、ワイプを手のひらの上で平らに開きます。目的は、デバイスの表面を完全にカバーすることであり、同じ場所を2度繰り返さないこと、濡れすぎたりしないようにすることです。最適な方法は、デバイスの表面を「S」字型に移動させ、各表面に1枚ずつ拭くことです。ほとんどのモバイル機器では、1990年代のブリックフォン*をまだお持ちでない限り、1回の拭き取りで済みます。
*いわゆるガラケーに相当する、スマートフォン以前の携帯電話