MRSA管理に関する新しいガイドラインが発表されました- 英国GAMA Healthcare R&D からのブログ

2022 .03 .30

MRSA管理に関する新しいガイドラインが発表されました

英国GAMA Healthcare R&D からのブログ
2022年2月14日の記事
研究/RESEARCH



今回は、MRSAの管理に関する最新のガイドラインをご紹介します。この中には、Clinell Universal Wipesの導入により、MRSA感染率が55%減少したという研究が含まれています。詳細については、以下をお読みください。



メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)管理に関する 新しいガイドラインが公開されました。このガイドラインは、感染予防と管理(IPC)の実践とガイドラインについて助言する主要な学会であるHealthcare Infection SocietyとInfection Prevention Societyが共同で作成したものです。



ガイドラインは、次のようなさまざまな分野と役割を網羅しています。

  • 皮膚の除菌および皮膚消毒剤の使用
  • 洗浄と消毒について
  • スクリーニング
  • 教育とフィードバックの活用


MRSAとは何か?





MRSAはグラム陽性の細菌であり、さまざまな感染症を引き起こす可能性があります。MRSA感染症は、基礎疾患をもつ人々に多く見られ、ケアが行われるときに(病院や住宅などの地域社会で)発生する可能性があります。また、MRSA感染症は、ペニシリン系抗生物質など、一般的に使用されている抗生物質に耐性があるため、治療が困難な場合がよくあります。



MRSA管理に関するガイドラインとはどのようなものか?

MRSAの管理に関連するガイドラインが最後に発行されたのは2006年でした。それ以降、数多くの新しい論文が発表されているため、新しいエビデンスに基づいてガイドラインを更新する必要がありました。そこで、システマチックレビュー(ある期間内で特定の分野に関する文献をレビューすること)が実施され、入手可能なエビデンスを検討した後、著者らはMRSA管理の要素を網羅した一連のガイドラインを発表しました。本ガイドラインでは、MRSAの感染を防ぐための臨床的に有効な対策が示されています。以下に、そのガイダンスの一部を説明します。



MRSAへの感染と伝播の減少における除菌療法

除菌は、皮膚に付着した微生物を根絶または減少させることで、感染や他者への感染のリスクを低減させる効果があります。クロルヘキシジン(CHG)は皮膚消毒剤であり、MRSAやカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)のような潜在的にリスクの高い微生物を皮膚に保有している人の除菌によく使用されます。著者らは、MRSAのコロニー形成率、獲得率、感染率に対するCHGの有効性を実証するさまざまな研究から、CHGの有用性を示す強力なエビデンスを見出しました。



レビューされたエビデンスの中には、 GAMA社の2%CHG入浴用ワイプの使用により、集中治療室でのMRSA感染率の傾向を大幅に減少させたという研究がありました。
日本未発売



MRSA除菌のための推奨事項とグッドプラクティス

  • MRSAの保菌を減らすために、クロルヘキシジンを局所的または全体的な除菌に使用する。
  • 皮膚除菌の場合、4%クロルヘキシジン洗浄剤を使用する場合は、皮膚を湿らせて洗浄し、1〜3分間放置してから洗い流す。2%クロルヘキシジンワイプを使用する場合は、洗い流さない。


MRSAの感染を最小限に抑えるために、環境および共有使用機器の汚染を減らす

環境除染は感染のリスクを低減する役割を担っており、MRSAへの影響に関連する具体的なエビデンスがあります。このガイドラインは、消毒剤(第四級アンモニウム化合物や漂白剤など)、自動室内消毒(紫外線など)、抗菌表面など、環境除染のさまざまな方法を検討した発表済みの研究をレビューしています。



その中には、当社のClinell Universal Wipeの導入により、MRSA獲得率が55%減少したというバーキンガム大学病院での研究も含まれています。



別の研究では、MRSAの発生は不適切に消毒された麻酔器具に関連していると分析されています。これはより強化された消毒(紫外線の使用)を導入することで、発生が抑制されました。



以下の推奨事項とグッドプラクティスのポイントが作成された

  • 患者ケアの際に使用される共有の機器は使用するたびに、清掃および消毒する。
  • より広範なIPC戦略の一環として、また、洗浄の補助として過酸化水素蒸気(HPV)または紫外線を検討する。
  • すべての医療従事者に、患者のために清潔で安全なケア環境を維持することの重要性を認識させ、スタッフが臨床環境の洗浄と除染に対する具体的な責任を認識できるようにする。


その他、スタッフと患者の普遍的なスクリーニング、スタッフの監督とフィードバック、接触予防策の使用など、MRSA管理のさまざまな要素についてもガイドラインで説明されています。



ガイドラインは英国以外でも通用するのか?

推奨事項は英国および国際的な文献のシステマチックレビューに基づいているため、より広く適用できます。



まとめ

MRSA管理の分野での発展と発表を反映するために、これらのガイドラインが見直され、更新されていくことは歓迎すべきことです。システマチックなアプローチでエビデンスを検証し、ガイドラインを作成することで、医療従事者は可能な限り最高水準の患者ケアを提供することに注力することができます。




Dr. Phillip Norville
Clinical & Scientific Director, GAMA Healthcare