JHIサマリー日本語版 2026年4月号、 26の最新論文サマリーを掲載中
JHIサマリー日本語版2026年4月号のサマリーを更新いたしました。運営チームおすすめの記事とともにご紹介いたします。
JHIサマリー日本語版2026年4月号のサマリーを更新いたしました。
Journal of Hospital Infection 4月号には興味深い論文サマリーが多数掲載されています。
カンジドザイマ・アウリス(Candidozyma auris)(旧称カンジダ・アウリス/Candida auris)は環境中での生存能力が非常に高い薬剤耐性真菌です。海外株(日本で見られるクレードⅡ/東アジア株以外)は特にその傾向が強く、本論文サマリーではクレードⅠ(南アジア株) 分離株は、現実的な環境条件下で頑丈なバイオフィルムを形成、消毒薬に対する耐性が増強していることを報告しています。
◆表面のカンジドザイマ・アウリス(Candidozyma auris)バイオフィルムを抑制する戦略について調べる★★
Investigating strategies for control of Candidozyma auris biofilms on surfaces / L. Brown, et al.
本研究は、推奨される濃度および曝露時間で消毒薬に曝露された後に、微生物が再び増殖できる能力、RCAU(使用後複製能)という新たな概念で消毒薬の感受性を評価しています。適切な使用条件を遵守すれば臨床的に問題となる「消毒薬の耐性」はほとんど発生しない可能性を報告しています。
◆微生物の消毒剤に対する感受性を評価する基準としての複製能力★
Replication capacity as a basis for assessing the sensitivity of micro-organisms to disinfectant agents / A. Kramer, et al.
セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens、日本名は霊菌)は、いわゆる日和見感染症の起因菌として知られています。赤色のコロニーを形成することが特徴の一つで、土壌、空気中、水中などに広く分布しています。近年、全ゲノム解析の結果からいくつかの異なる種として再分類され、S. bockelmanniiが2020年に、S. sarumaniiが2024年にそれぞれ記載されました。本論文サマリーは、この2つの新種による同時アウトブレイクに関する世界初の報告で、アウトブレイク時の全ゲノム解析がアウトブレイクの実態を知り、感染対策を検討する上で重要であることを示しています。
◆ゲノムを重視したアウトブレイク管理から、新生児病棟における Serratia sarumanii および Serratia bockelmannii の同時伝播の初の検出が明らかに★★
Genome-oriented outbreak management reveals the first detection of concurrent transmissions of Serratia sarumanii and Serratia bockelmannii in a neonatal department / A. Rath, et al.
4月号にはこれらを含む興味深い論文サマリーが掲載されています、掲載された26の論文サマリーの一部を下表にて紹介いたします。

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