世界手指衛生の日:効果的な手指衛生の重要性(5月5日)
英国GAMA Healthcare R&D のブログより転用
2021年6月2日の記事
研究/RESEARCH

今日は、世界手指衛生の日、ということで、感染症リスクを減らすための効果的な手指衛生の重要性について、私たちは自身と仲間と共に再認識しながらお祝いしたいと思います。
■ 世界手指衛生の日を祝おう!
2021年、世界手指衛生の日のテーマは「わずかな時間が命を救う – ポイント オブ ケア(臨床現場)で効果的な手指衛生を達成する」です。
■ それでは、“ ポイント オブ ケア / 臨床現場 ” とはどういう意味でしょうか?
WHOは次の通りコメントしています:「ポイント オブ ケアとは、患者さん、医療従事者および患者さんやその付き添いの方との接触を伴うケアまたは治療、このような3つの要素が集積する場を指す。」

■ 効果的な手指衛生を達成するために必要な要素:
- 
    適切な設備がある
    
- たとえばポイント オブ ケアに適切な大きさの流し台や消毒用アルコールジェルが備わっていること。
 
 - 
    教育
    
- それはいつ/どのように手を洗うあるいはアルコールゲルで消毒するか、そしてどのように手指衛生の実践をモニターし改善していくかをスタッフが理解することを確実にするために。
 
 - 改善のための戦略
    
- たとえば手指衛生の実践が最善ではないエリアを特定し、効果的な改善の先手を打つこと。
 
 - 革新
    
- それは手指衛生を改善するために最新の科学を活用すること。
 
 - 
    パートナーシップ
    
- 患者さん、訪問者の方およびスタッフ全員を含むすべての人が効果的な手指衛生を実践することを確実にするために。
 
 
■ 手指衛生のための5つのモーメント
ポイント オブ ケアでの効果的な手指衛生実践の礎(いしずえ)のひとつは、WHOによる手指衛生の5つのモーメント(瞬間)です。肝心なとき、患者さんのケア中に手指衛生の実施をスタッフが思い出すことができるよう、シンプルで覚えやすく、モーメントはデザインされています。
- 患者さんに触れる前、たとえば患者さんが動く / 洗う / 食べるのをアシストする前。
 - クリーン/無菌手技の前、たとえば創傷部位に包帯を巻く前。
 - 体液への曝露/リスクの後、たとえば便器(おまる/しびん)/ 嘔吐物用ボウルの処理の後。
 - 患者さんに触れた後、たとえば血圧 / 脈拍測定後。
 - 患者さんの周囲に触れた後、たとえば個室を出た後。
 

■ 手指衛生実施の5つのモーメント
これらの5つのモーメントは、患者さんへのケアを施す際にフォーカスされていますが、汚染管理の原則はすべての人生の歩みに適用されます。COVID-19のパンデミックは、感染症の蔓延を可能な限り防ぐために、手指衛生の重要性を私たち自身とお互いが再認識することが必要であると私たちに教えてくれました。