医療DXが進む今こそ「人の力」を。第20回日本医療マネジメント学会 奈良支部学術集会 登壇レポート

こんにちは、広報グループです。
2026年2月21日、「第20回日本医療マネジメント学会 奈良支部学術集会」が開催されました。
弊社代表の草場がランチョンセミナーに登壇し、『人が輝き、育ち、集まる組織の作り方 〜リーダーに必要とされるエンゲージメント戦略について〜』と題して講演を行いました。今回のブログでは、当日の講演内容をダイジェストでお届けします。
■なぜ、感染対策の専門企業が「エンゲージメント」を語るのか?
私たちモレーンは、医療関連感染対策の専門企業として30年以上にわたって全国3,000以上の医療機関に関わってまいりました。
感染制御の現場で学んだ大きな教訓のひとつは、「感染対策の成否はテクノロジーや製品、仕組みだけでなく、チーム力が大きく影響する」ということです。私たちが目指すゴールは、単なる製品の提供ではありません。
テクノロジーが進歩し、AIやロボティクスによる自動化が進む今だからこそ、患者さんと向き合う「医療人財の質」、その向上によって生み出されるチーム力(エンゲージメント)がこれまで以上に重要になると私たちは考えています 。
■医療経営における「離職」という最大のリスク
現在、看護師の求人倍率は2.2倍に達し、2025年には最大27万人の看護師が不足すると推計されています 。
仮に年間10名の離職が発生した場合、人材紹介手数料や教育費、病床稼働の損失などを含めると、年間で約2,810万円ものコスト(281万円/名)が生じるという試算があります。
離職は単なる人手不足ではなく、極めて大きな「経営リスク」なのです。
■「関係の質」が結果を変える
このリスクを回避し、強い組織を作る鍵が「従業員エンゲージメント」です。
エンゲージメントとは、病院とスタッフ、あるいは上司と部下の「相互理解度」を指し、それらの「関係の質」の向上から生まれるチーム力のこと。
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム氏が提唱する「組織成功の循環モデル」に基づけば、まず改善すべきは「結果」ではなく「関係の質」です 。
- 関係の質が向上すれば、
- 各自が自発的に考える(思考の質)ようになり、
- 自律的なアクション(行動の質)が生まれ、
- 最終的に高い成果(結果の質)に繋がります 。

■組織変革を支援する新サービス「Bundle Room(バンドルルーム)」
モレーン自身も、かつて組織崩壊の危機を経験しました。そこから全社を挙げたビジョン・ミッション・バリューの策定、そして徹底した「対話(1on1)」を繰り返すことで、エンゲージメントスコアを劇的に改善させた経緯があります。
この実体験と、国内最大級のエンゲージメント・サーベイの知見を掛け合わせて誕生したのが、医療機関向けエンゲージメント向上プログラム『Bundle Room(バンドルルーム)』です。
スマホで簡単に「組織の現在地」を可視化し、プロのコンサルタントが対面研修を通じて「関係の質」の改善に伴走します 。

本プログラムは、以下の3つのサイクルを通じて、現場の「関係の質」を劇的に改善します。
• 【診断】DXによる組織の可視化: 年2回のエンゲージメントサーベイにより、組織の状態を数値で把握します。 毎月のパルスサーベイにより、スタッフのメンタルや現場の課題をリアルタイムに可視化します。
• 【体験】相互理解を深める研修プログラム: エニアグラムを用いた自己・他者理解研修や、ダイアログ(1on1)研修を実施。 「スタッフは自分と同じスイッチで動いているわけではない」という気づきから、心理的安全性の高い現場を醸成します。
• 【成長】自律的なチームへの変革: 全員が「リーダー・オーナー・フォロワー」としての意識を持つことで、 離職率の低下、生産性の向上、そして最終的には「患者満足度(PX)」の向上と病院収益の改善を同時に実現します。
私たちは、この「バンドルルーム」を通じ、医療DXが進む時代だからこそ、現場の「人」が最も輝き、集まる組織づくりをトータルでサポートしてまいります。
【Bundle Roomの詳細はこちら】
「Bundle Room(バンドルルーム)」のコンセプトや、組織変革のヒントを公式サイトで公開しています。ぜひご覧ください。
■最後に
医療DXの技術がどれほど進んでも、患者さんの心を動かし、意欲を引き出すのは最後は「人」の力です 。
私たちが提供する製品やサービスが、医療従事者の皆さまの「働きがい」に繋がり、ひいては患者さんの安心・安全な医療体験(PX)に貢献できるよう、これからも歩みを進めてまいります。